お先真っ暗でも、明るく見ることが大切

 今日、お金を下ろそうと郵便局のATMに並んでいたら、面白いポスターが貼ってあるのを見つけました。十年前と今を比較していて、たったの十年間でこんなに変わるんですと伝えています。

               平成7年  ⇒  平成17年
平均寿命(男)        76歳       78歳
      (女)        83歳       85歳
高齢化率          14.5%      19.5%
健康保険自己負担率      1割        3割
定額預金の利率       2.5%      0.06%
日経平均株価       19,684円    11,517円
大学進学率         45.2%       51.5%

 これを見ると、この十年間で、どう考えても経済状況は悪くなっており、生きていくために、よりお金がかかるようになっている感じがしますね。そして、このポスターは、さらに10年後の平成27年は一体どうなっているんだろうと疑問を投げかけています。そして、暗にもっと悪くなっているかもしれないから、郵便局に貯金をしておこうと訴えているのだと思います。確かに、先は明るくないですね。
 さらに色んな所で、偽装やら談合やらが次から次へと出てきて、失望させられるばかりです。大人が、若者に良き手本を見せることが出来ないのですから、本当に申し訳ないと思います。暗い将来と人間としての悪い見本ばかりを見せておいて、働かない若者が増えていることを問題にするのは見当違いでしょうね。
 若者を問題にする前に、大人が問題なんです。良い手本と明るい未来を見せられないのですから、若者が失望してやる気をなくすのも無理ない話しでしょう。
 しかし、しかし、それでも先を明るく見ることは、とても大切です。歴史を振り返ると、実はいつの時代もこんなもんなのです。歴史の教科書には、○○の大改革なんてのが、いっぱい載っています。だから時代が進んで、科学技術が進歩しても、人間は成長せず、同じようなことを繰り返しているのです。人間なんてこんなもんさと達観して、悲観することなく、また思いあがることもなく、常に先を明るく見て、己の良心に正直に生きていくことが、人生の王道です。