トイレは大自然、実に爽快

 キャンプに行ってきました。キャンプ場ではなく、周りに誰もいない浜辺にテントを張ったので、他の人を気にすることなくのびのび出来ました。しかし、キャンプ場ではないので、当然の何の設備もありません。電気、水道、トイレ、何にもなしです。トイレは、周りの大自然の中ですますしかありません。一緒に行った息子の友達は、浜辺に穴を掘って、堂々とそこで、用をたしています。まあ誰も見ていないから、なんでもありです。
 これって、今春訪れたバングラの農村と同じ状況です。あそこも、電気、水道、トイレ、何にもなしでした。村人たちは、毎日、自然の中のどこかで用を済ませているのです。ケニアの農村もそうでした。公共のトイレって、異臭を放つところもありますが、大自然の中では実に爽快です。
 BOPの人たちの暮らしは、自然の摂理にそっていて、実は私たちよりも快適なのかも。しかし、大きな違いがあります。それは、BOPの人たちには、選択肢がないってことです。逆に私たちには、多岐にわたる選択肢があって、その中から自分で選べるのです。シャワーレットのある生活も、大自然で用をたす生活も、どちらも自分の意志で選べます。
 選択肢のない状態を貧困というのであって、数字で表した所得による定義づけにはあまり意味がありません。