BOPビジネスを地震大国日本でどう役立たせるか?

 あす17時半より、六本木の政策研究大学院大学で、第1回「BOPビジネスと情報通信技術(M-PESA)研究会」の開催です。財団法人電気通信普及財団が、われわれの研究の意義を認めてくれて、2年間にわたって研究助成金をつけてくれたおかげで開始することが出来るようになりました。厚く感謝申し上げます。助成いただく研究資金が無駄になることのないようしっかりと研究を進めたいと思います。http://bop-m-pesa.blogspot.com/
 3.11後の日本社会では明らかに流れが変わり、BOPビジネス研究に新しい意義が加わりました。つまりBOP向けの商品・コンセプト・ビジネスモデルを、日本でどのように活用し、役立たせることができるかという視点です。リバース・イノベーションとも言われていますが、これまでBOPビジネスにおいて、このようなイノベーションの例は皆無に近かったのです。 
 東日本大震災という大惨事に遭遇し、平和ボケしていた私達は、大きな災害におそわれる可能性が常にあるということを思い起こすこととなりました。このような状況では、BOPビジネスの商品や手法が日本でも役立つと思います。明日は、通信技術の視点から考える第一歩です。明後日のBOPビジネスワークショップでは、「BOPビジネスと東日本大震災」というテーマのもとで議論します。http://www.sugawaraonline.com/BOP/workshop.html それほど接点がなさそうに思われるBOPビジネスと大震災を結び付け、今後のBOPビジネスの新しい一つの方向性と意義について、机上の空論ではなく、現実をベースに実際に役立つ議論をしたいと思います。