やっぱり世界に出ていこう

 いよいよ4月。心新たに晴れやかに、と行きたいところですが、東日本ではまだまだ厳しい状況が続き、大きな苦しみと悲しみがいえません。病気や怪我には、対症療法と根本療法があります。どこかが痛くて苦しんでいる時に、その苦しみをとにかく和らげるのが、対症療法。その後に、原因を取り除くのが根本療法。いまは、震災直後の苦しみを取り除くための対症療法の時期ですが、この後、根本療法の期間が長く長く続きます。
 現時点での被災地復興に、直接的に私達は役に立てません。素人が現地に向かっても迷惑になることが多いでしょう。しかし、これからの長い、長い時間を必要とする復興には、日本人すべてが役立てます。
 復興費用は20兆円とも、30兆円とも試算されていますが、実際には、やってみないと分からないでしょう。世界一の借金大国日本が、これ以上、借金を増やして、復興にあてることが出来るのでしょうか。しかし、膨大な借金を積み重ねてでも復興に立ち向かうしかありません。そのためには、やはり世界でお金を稼ぐ以外にないのです。日本人の知恵と勤勉さで世界の役に立って、世界でお金を稼ぐ。被災地の惨状に目が向くのは当然ですが、それだけに留まり内向き志向になっていては未来は開けません。世界に出ていきましょう。