BOPビジネスの核心は、ビジネス・マインドとソーシャル・マインドの融合

 企業サイドが考えるBOPビジネスは、利益をあげつつ社会的課題の解決を図っていくというもの。他方、開発サイドの考えるBOPビジネスは、開発目的を実現するために、ビジネス手法を活用しようとするもの。両者は目的が全く違うものの、共通するのは、効率的で、継続的で、革新的なビジネス手法です。
 ビジネス・マインド100%から出発した企業が、ソーシャル・マインドの比率を高め、他方、ソーシャル・マインド100%から出発した開発援助サイドが、ビジネス・マインドの比率を高めてきています。その両者の融合が、BOPビジネスです。そのために、ビジネス・サイドからも、開発サイドからも関心を集め、21世紀型のビジネスとして期待がもたれるようになっています。
 もはや、ソーシャルマインドなくして利益の追求は難しく、逆に、ビジネス・マインドなくして、開発インパクト目的の達成は不可能なのです。