やっぱりBOPビジネスの源流は日本にあった

 きょうの札幌でのJETRO主催BOPセミナーは、とても実り多い時間でした。ヤマハ発動機は、1963年から発展途上国進出を進めてきており、アフリカではソマリア以外のすべての国・地域に販売網を構築しているそうです。その結果、船外機シェアは、アフリカで75%と群を抜いています。BOPビジネスと意識せずにやってきたわけですが、まさにこれぞBOPビジネスです。
 船外機を単に売るだけではなく、メンテナンスの仕方を教えて、魚の獲り方や獲った魚を加工して保存する方法も指導してきたそうです。これはまさに、相手と自分がともに栄えていくビジネスで、相手もハッピー、自分もハッピーというBOPビジネスの典型的なモデルですね。
 こうやって、日本企業はBOPブームが巻き起こるはるか以前から、ごくごく自然体で貧困層マーケットを開拓してきたことが分かります。やはりBOPビジネスの源流は日本企業にあるのだ。日本人には三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)のDNAが伝わっているので、BOPビジネス的な発想は自然にできるんだよね。