BOP市場攻略、最前線

 18時半から22時半まで、BOPビジネスの第一線で活躍されている方々に、居酒屋で徹底的にお話を伺いました。佐竹右行氏(雪国まいたけ常務執行役員)と山田利治氏(ヤマハ発動機開拓部長)から聞いたBOPビジネス最前線のなまなましい話の結論は、「どんなビジネスもビジネスである以上は利益だ」ということです。
 雪国まいたけは、日本で初めてグラミンと合弁事業に着手。事業化の速度は早く、1月に佐竹氏がバングラを訪れて、4月には調印。来週からは、もやしの収穫が始まるそうです。ユニクロは、やるといっておきながら、いまだに調印にすらこぎつけず、アディダスも1ユーロの靴を作ると言っていながら、一足もつくっていなく、販売のめどもたっていない状況。雪国まいたけに出来て、ビッグカンパニーになぜできないのか。この辺もよく分かりました。
 次回以降のBOPビジネス・ワークショップに、お二方とも来てくれるとの約束をいただきましたので楽しみです。途上国市場の扉をこじ開けるのは、ソーシャル・マインドではたち打ちできないことが分かります。
 学生にとっても、札幌にキーパーソンが一堂に来てくれる機会は得がたく、参加学生は、それぞれにチャンスを得たようでした。来週、さっそくカンボジアに行くことが決まった学生や、自分を売り込んで就活の次のステージへとつなげた学生もいました。チャンスは自分でつかむものです。チャンスをみすみす逃している多くの一般的な大学生の姿を見るとき、本当にもったいなく残念に思います。