寝てしまいたい誘惑に打ち勝った成果

 今日の学会では、これまでのBOPビジネス研究を包括レビューした研究報告を聞けて、とてもためになりました。この研究の結論は3つ。1.BOPというコンセプトについて共通の理解が得られていない。2.理論的バックグランドがほとんどない。3.BOPビジネスのモデルと成果についての評価が定まっていない。
 この3つの結論は菅原も感じていたことでしたが、はっきりと分析結果として示されて、なるほどそうかと得心がいきます。これまでに出されたBOPビジネスに関する92の論文を分析した結果とのことです。この3つの結論に応えられるような研究が、今後求められていることが、はっきりと分かります。
 時差のために昼夜がひっくり返り、猛烈な睡魔に襲われる中で、遠のく意識を引き戻しながら聞いた成果は、今後に活きてきます。プールサイドで寝てしまいたい誘惑に打ち勝って出席して良かった。学会出席者をみると、若手の女性研究者が多く、国際ビジネス研究の前途が有望と感じます。