ハングリー精神ゼロだけど、誰かの役に立ちたい若者たちがBOPの主役

 今日、東京ミッドタウンで行われた「世界を変えるデザイン展」のBOPビジネス・ワークショップは、とっても有意義な時間でした。新しい日本のBOPビジネスの星が誕生しつつあることを実感できました。小田ポリグル会長に続く星が求められているからね。参加費5000円にもかかわらず、70,80人の人で会場はびっしり。せいぜい聴衆は20,30人だろうとたかをくくって行ってみたら、びっくりです。
 それに続く「世界から貧困をなくす若者たちの居酒屋懇親会(第4回)」には35人参加中の20名が学生の皆さんで、若いパワーの盛り上がりを感じます。20代、30代の若者の関心は非常に高く驚きです。彼・彼女らはハングリー精神ゼロだけど、人の役に立ちたいっていう思いをもっている心豊かな世代です。このパワーが新しい時代をつくっていくんだろうなって予感します。
 デザイン展のワークショップの前は、東洋大学で開催された多国籍企業学会で、学者の方々向けにBOPビジネスについての研究報告をさせていただきました。これは、学会なので学者向けですが、学生の方、外務省の方、一般企業の方も見えられて、こちらでも、関心の高まりを実感しました。
 これで、産官学のすべてのセクターでBOPウェーブが高まりました。7月10日(土)は、多国籍企業学会の全国大会統一論題で、BOPビジネスについて産官学のそれぞれの立場から議論されます。全国大会の統一論題で、BOPビジネスが取り上げられるのは、これが日本の学界史上初です。http://wwwsoc.nii.ac.jp/mne/download/program2010.pdf


(産から)高原豪久(ユニ・チャーム株式会社 代表取締役 社長執行役員
「『共振の経営』によるアジア深耕 ―インドネシアにおけるビジネス展開の事例報告―」


(官から)小山 智(経済産業省 貿易経済協力局 通商金融・経済協力課長)
「BOP ビジネスのフロンティア―途上国市場の潜在的可能性と官民連携―」


(学から)菅原秀幸(北海学園大学) 「途上国貧困層へのビジネス・アプローチの意義と課題」


 この記念すべきエベントを学者だけに限っておくのはもったいないと思いましたので、広く一般の方々にも参加していただけるような形にしたいと思います。これから事務局と掛け合って、一般聴講大歓迎にして、さらに、Ustでながして、Twitterもつかいたいと思います。いずれも、みんな日本初。初物好きなんでね。みなさま、どんどん参加してね。