久々に、3通もラブレターもらいました

 いま学生が研究室に訪ねてきてくれて、一人は明日、もう一人は来週から、それぞれ一年間休学して外国へ旅立つとの挨拶でした。彼らから、デジタル時代にはめずらしく手書きのラブレターを渡してもらい、とても嬉しいです。そこには感謝の言葉がつづられている上に、菅原と出会って人生が180度変わったなんて書かれていて、こんなに若者の人生に影響を与えてしまって良いのだろうかと、襟を正す思いです。世界に目を向けることの大切さが伝わり、それを行動に移してくれて非常に嬉しく思います。2月にすでに旅立っているもう一人の学生からの手紙も一緒にもらって、どれも宝物です。
 午前中にはアメリカ領事館の方々が来られて、最近、アメリカに留学する日本人の数が激減していて、アメリカ政府もこのことに強い関心をもっていると話してくれました。まず第一に、日本人留学生の数が減ると、アメリカに落ちるお金が減るからね。
 先日はベネッセの方が訪ねてきてくれて、高校生の動向調査の分析結果の一端を教えてくれました。北海道は内向き志向が強く、十分東大に合格できる力をもっているにもかかわらず、北大で満足してしまう生徒がいるとのことです。本州にさえ行こうとしないのですから、まして外国に行こうなんて考えもしないでしょうね。
 グローバル時代なんて、あちこちで叫ばれていても(先日の卒業式で、学長の祝辞の中でもキーワードとなっていました)、日本で暮らす若者たちがその潮流について行けてないのです。「少ないものの価値は高くなる」が経済の大原則ですから、外国に関心をもたず、まして行こうなどと考えもしない若者が多い中で、大学を休学してまで行こうとする彼らの価値は必ず高くなるでしょう。