BOPから尊敬、感謝される日本企業の輩出

 今日の学会報告はやはり有益で、このような機会を与えていただいたことに感謝いたします。「三人寄れば文殊智慧」の通り、多くの先生方からコメントをいただき、次の研究に向って新しい数々の着想を得ました。
 最大の収穫は、品のある日本発のBOP論の構築という示唆です。「これまでのBOP論は品がない。新しいマネジメント思想としてBOP論を展開するべきだ」とのコメントをいただきました。これに対して、長く商社に勤めていてビジネスのバックグランドをもつ先生からは、「勝つか負けるかのビジネスに、品なんか関係ない」との反論があり、バックグランドの違いが、思考回路の大きな違として現れることが分かります。同様に、BOP論についても、経営学をバックグランドとする人と、開発学をバックグランドとする人では、かなりとらえ方や論じ方が違ってきます。
 学問的には、品のある新しいメネジメント思想の日本からの発信に意義があると思いますので、BOPから尊敬、感謝される日本企業の輩出を目指して、土台作りに励んで行きたいと思います。そのためには、品がないとね。