がんばれ教育産業

 教育産業の方がお越しになりました。かねてより、教育産業にこそBOPビジネスに参入してもらいたいと願っておりましたので、話しているうちに、あっという間に2時間半ほどが過ぎ去り、たくさん学ばせていただきました。有益な時間の中で強く感じたことは、differentを追求することの大切さです。
 BOPビジネスにかかわりをもつ会社員の方は、もっと徹底的にdifferentを追求して、既存の枠を大きく外れるような発想と行動が必要だと思います。一つの会社に勤めていると、どうしても発想が固定化されて、決まった枠の中におさまってしまうのは仕方のないことでしょう。それを突き破るエネルギーがあると、中国人とのアフリカ争奪戦に勝てるんでしょうね。
 今回お越しいただいた方も、やはり東京から札幌日帰りです。これまで来られた方が全員、日帰りでしたので、それがビジネス・パーソンの常識なんでしょうか。しかし、もったいない。せっかく来るんだから、とびっきり美味しいものを食べて、温泉につかって、ほっつき歩いて、新しい発想を得るような時間を持つべき(学者は、もちろん学会にかこつけて、あちこちほっつき歩きます。でも生産・創造的ではない?)。会社サイドもそれを推奨するような度量の大きさをもつと、後伸びする人材を輩出できると思います。一回しかない人生、小さくまとまったらもったいない。
 そこで、思いついた。次から、朝9時にお会いする約束をしよう。そうすると必ず前日に札幌に泊まるだらうから、ほっつき歩いてうまいもん食べる時間もあるだろうし、札幌にもお金が落ちて経済効果もあるし、みんなにとってハッピーだよね。これでも、朝一の東京発6時の飛行機に乗れば間に合うから、やっぱり日帰りするのだろうか?


「貧困問題は、教育問題だ」(ユヌス・グラミン銀行総裁)、「貧困層に必要なのは援助ではない。投資である」(BRAC)ならば、貧困層の教育にこそ、ビジネス・プローチが効果的で、貧困削減に貢献する。