最後のキーワードは、inspire

 今日、最後のゼミを行って、1年間の終わり(休講だらけだったので補講です)。終わったあと、みんなが、なんとなく教室から去りがたい気持ちになって、いいゼミだったなと感じました。この素晴らしい学生の皆さん達と一年間やってきて、こちらが多くを学ばせてもらいました。なんと幸せで有難いことなんでしょう。一人一人、一年の締めくくりのプレゼンテーションをして、どれも抜群。みんなdifferentを追求していて、それぞれに際立っています。プレゼンのテーマ、プレゼンの仕方も、differentでした。
 一年間を通してのキーワードは、different。人と同じじゃつまらない。人と違うから価値がある。さらに今日は最後なので、キーワードを一個追加します。differentの先は、inspireです。なんのために、differentなのか。それは、相手をワクワクさせて、感動させて、やる気を起こさせる。そして、ハッピーにする。何を話すときも、何をするときも、カギはinspire。
 途上国の多くでは厳密な階層があって、上流と下流で2つにはっきりと線が引かれています。90%以上の人たちが下流です。この人たちをinspireする。それは、一方通行型のただ与えるという支援ではできないことで、経済学の核ともなっているincentiveを提供することが不可欠です。incentive、inspire、ownershipが、3つのキーワード。