BOP神風

 「BOPという言葉を知らなくてやってきて、次の展開をどうしようかなと思案していたときに、BOPの神風が吹いた」と、以前、日本ポリグルの小田会長が話してくれました。また国際NGOの日本代表の方は、日本での事業が縮小傾向にある中で、どうしようかなと思っていたときに、やはり「神風が吹いた」と言っていました。菅原は2005年からBOPの研究を細々と始め、学会で幾度も研究報告してきましたが、誰にも相手にされなく、日本で研究している人もいなく、研究費を申請してもことごとく却下され、もうやめようかなって思っていたら、昨年、BOP神風が吹きました。おかげで、再びやる気を取り戻して、本格的に研究を始めたのでした。
 この神風の張本人は、ほかならぬ経済産業省。やはり日本ではお役所の影響力はすごいですね。あっというまに、BOPブームになりました。この間の経緯をつぶさに観察してきたので、ビックリです。いまはバブルって感じです。
 歴史が私達に教えてくれる教訓は、「ブームは必ず去る」「バブルは、はじける」ってことです。BOPは成果が出るまでに、これから5年、10年ってかかるので、一過性の騒ぎに踊らされないことが大切。何事もそうですよね。地に足着いた地道な活動が一番。ことしBOPはブレークして、来年は収束すると思います。そこからが本当の勝負。BOPの主役は、女性と若者。女性と若者に神風が吹くから、新しい時代を切り開いてね。