BOP研究、次の課題

 日本ポリグルの小田会長からメールをもらっていて、今晩11時から、テレビ東京系列「ワールドビジネスサテライト」で、同社のBOP事業が放映されるそうです。小田会長は、「日本の中小企業の星になる」と公言され、まさにその道を進んでいて、素晴らしいなって思います。いまや日本でBOPといえば小田会長ですからね。今の日本の状況は、小田会長に続く星がぞくぞくと出てくる前の薄暮って感じでしょうか。
 この4ヶ月くらい、日本のBOPビジネス業界にどっぷりつかっていて、欧米の動きをフォローしていなかったので、今日、久々に日本以外の状況をいろいろ調べだして、ビックリです。World Business Council for Sustainable DevelopmentやHarvard Kennedy Schoolから、数々のリポートが出されていて、日本でのBOP論議のはるか先を行っていることを知りました。それら資料のプリントアウトを大学院生にお願いしたら、A4用紙を積み上げて高さが17センチを超えるとのこと。
 BOP騒ぎの渦中から抜け出して、まじめに研究を再開しましょう。マクロの議論では、3つのセクター(政府、企業、市民社会)の協働というフレームワーク、ミクロの議論では、BOPビジネス成功のためのガイドラインや手引き、といったところが研究課題になると思います。