BOPセミナーでの嬉しい話

 札幌でのBOPセミナーに出席した大学2年の男子学生が、リポートを提出してくれました。彼は自主的に申し込んでセミナーに出席し、自主的にリポートを作成したのです。それだけでも、なんて素晴らしいのでしょう!そしてさらに嬉しくなったことは、菅原が教えてきたことを、彼がきちんと実践してくれたことです。
 つまり彼のリポートでは、菅原のBOPプレゼンの素晴らしい点、学んだ点について述べているのはもちろんのこと、良くない点についてもきちんと触れているのです。これは、常日頃から学生の皆さんにお伝えしていることで、どんなもの・こと・人も、100%素晴らしい、あるいはその反対で100%駄目ということはなく、必ずプラスの側面とマイナスの側面の両方があるということ。すべてのものには長所と短所、強みと弱みがあるので、どちらか一方に偏った視点でみるのではなく、その両方を常に考えることが、本質を見抜くためには必須なんだということです。当然、菅原のプレゼンも完璧ではなく改善点があります。そこをきちんと見抜いて、指摘できるなんて、彼の成長ぶりに、とっても嬉しくなります。
 ということで、経済産業省が巨額の税金を使って推進しようとしているBOPビジネスにも、もちろん短所があります。BOPセミナーでは、プラス面のみを強調しているので、マイナス面にするどい突込みをいれてくるような聴衆の登場を期待しています(あと3都市、残っているからね)。世に○○説明会ってたくさんあって、常にあっちこっちで開催されています。その目的は、聞きに来てくれた人を、その気にさせるってこと。
 その時に、賢い聴衆になろうね。ただ話しを鵜呑みにして、洗脳されて帰ってくるだけじゃ、実りが少ないよ。真っ先に手を挙げて、次のように、必ず質問するんだ。「素晴らしいお話を有難うございました(まず感謝を表す)。しかし、100%完璧なんてものが、この世に存在しないことはご存知の通りです。どんなことにも、欠点や弱点、あるいは問題点があります。いまご説明いただいたことは、どちらかというとプラス側面の説明に力点が置かれていたようですので、マイナス側面についてもご説明いただき、それをどう克服しようとされているかについてご教示いただけると幸いです(ここで相手の表情を注意深く観察する)。」
 欠点、弱点、問題点、限界があるのは、当たり前。あって当然(神様、仏様以外はね)。大切なことは、それをきちんと認識・把握し、どう克服しようとしているのかを、プレゼンター本人が、聞き手が納得のいくように説明できるかどうか。会社説明会や商品説明会では、ここにするどい突込みを入れると、プレゼンターの能力が分かるよ。必ず、やろうね。