きょう東京でみつけた「90%の法則」

 学生の皆さんに、いつもボーっとしていないで、どんな時も周囲を観察し、頭をくるくる回転させ、脳みそに汗をかくようにと言っていますので、もちろん菅原も日々実践しています。きょう、羽田空港に着いて、なかなか出てこないバッグを受け取るために待っている間、辺りを見回すと200人くらいの人が待っている中で、なんと90%は20代後半から50代くらいの女性でした。今日の午後の便はすべて満席で、便の変更が出来なかったほど。一体誰が乗っているんだろうと不思議でした。この女性たちの服装や荷物から推測すると、だれも仕事ではなく、遊びだろうと分かります。世の男達が一生懸命働いている時に、こんなにもたくさんの女性が、人生を楽しんでいるのです。社会を動かしているのは、女性ですね。この層をターゲットにして働きかけるというのが、社会を変える有効な方法の一つであると確信します。
 次に浜松町のくだりエスカレーターを降りようとした時、下を見下ろすと、真っ黒な光景が目に入りビックリ。男性、女性、みんな黒一色。全体の90%は黒。カメレオンのごとく、みんな周囲と同じ色にして目立たないようにしているようです。没個性、個人として誰も浮き上がってきません。これをポジティブにとらえると、みんなが結集した時、みんなおんなじように統率が取れて行動するのだから、集団としての力はすごいでしょうね。だけど、「少ないものの価値は高くなる」という経済の大原則に従うと、残りの10%に入っていたほうが、おもしろい人生を送れるだろうね。
 続いて、山手線。もちろんここでも、90%の法則があります。90%の人々は、無表情で、ひたすら何かに耐えているかのように、我慢強くジーっと固まっています。日本人の、特に東京人の我慢強さは、すごいと思います。札幌に移り住んで3年。今となっては、あの東京の我慢を強いられる生活には耐えられなくなってしまいました。残りの9%の人たち、まあ女性ですね、は談笑しています。エッ、じゃあ最後の残りの1%は、って?もちろん、菅原のように世の中を観察して、ニヤニヤしているのです。
 親父が、小さい頃からよく言って聞かせてくれたこと。「余るものに値なし」つまり、「多いものの価値は下がり、少ないものの価値は上がる」