徹夜して迎えた清々(すがすが)しい朝

 ふと気がつくと外が明るくなっていて、朝6時半。あれー、一睡もしないうちに夜が明けちゃった。集中して原稿を書いていたので、時間があっという間に過ぎさり、まさか朝だとは。そして朝9時に原稿完成。なーんて、すがすがしく爽やかな朝だろう(顔はちょっとベトベトしているけどね)。不思議なことに、一睡もしていない完徹だというのに、頭がビュンビュン回転していて、ちっとも眠くなりません。そのままいつもと同じように普通に一日を過ごしました。集中することの素晴らしさを、改めて実感です。
 では、どうしたら集中できるのか。これが重要だよね。答は簡単。絶対に逃げられない締め切りを、次々と設定するのだ(これ以外にないよ)。もうやるしかない、って状況に自分を追い込むんだ。じゃないと、出来ないよね。計画的に何日も前から準備して、なんてのは机上の理想論・空論でしかない。私たちは、子供の頃から、計画性をもって準備をして、ギリギリにならないようにしろ、って教え込まれてきているよね。だからギリギリになってしまうと自責の念に駆られて、自分を責めてしまうのだ。そんな必要、まったくない!現実は、「ギリギリは素晴らしい」ってことだ。菅原はいつもギリギリで、瞬発力で生きてきてきました。これまで困ったことはありません。むしろ、そっちのほうが高い生産性をあげてきたと感じます。
 消印有効の場合は、いつもその消印が押されるギリギリでした。東京駅前にある24時間開いている郵便局に、23時50分くらいに出しにいって、間に合ったってことがありました。当日必着の場合、東京ではバイク便を呼んで、もう玄関に書類を取りに来ているという状況で、バイク便のお兄さんを待たせて原稿を書いていました(その結果、懸賞論文見事入選、30万円ゲット)。
 さすがは、わが息子(バカ親だね)。今年の二学期開始第一日目。朝起きたら、なんと、なんと、まだ夏休みの宿題が、終わってないというではないか。十ページ以上、残っている。彼は、超集中。朝8時15分にすべて宿題、完成!その後、朝食(どんなに時間がなくても朝ごはんは食べようね)、歯磨き、顔洗いを済ませ、8時25分、いってらっしゃーい。無事遅刻せず、終わった宿題を携えて、教室へ滑り込みセーフ。うーーん、素晴らしい息子だ。彼の神業に、父は深く感動した。
 この日、妻はいなかったので、内緒だよ。密告すると、息子が猛烈に怒られるからね。ギリギリ・セーフ・パラダイムは素晴らしいのだ。いつもギリギリになって、自分はなんて駄目なんだろう、じゃなくて、今回は5時間前から始めて間に合った、よーし次回は、3時間前から始めて間に合わせてやろーって、挑戦心を燃やすのだ。世間の常識なんて、だいたい間違っているんだ。人の思っていること、やっていること、その反対にこそ、活路は開けるのだ。





*正直に書こう。一回だけ、ギリギリ・セーフ・パラダイムは、失敗しました。最終搭乗案内がしつこく流れる中、それでも余裕をかまして、売店でお土産にどっちのラーメンを買おうか迷っていました。その後、搭乗口に駆け込みましたが、目の前でゲートが閉められました。わずか数秒遅れ。まだそこに飛行機がいるから良いじゃないかといっても、次の飛行機に回されて、その日の美味しい夕食を食べ損なったのだ。