日本の勝ち!(9月11日、ロンドンにて)

 ロンドン滞在4日。だいたい全体像が見えてきました。生活の質・水準という点からすると、札幌あるいは東京のほうが、ロンドンよりもはるかに高く、とっくに抜き去ってしまったという感じがします。
 第一に、物価が高い。円高の日本から来ているにもかかわらず、なぜこれほど高く感じるのでしょう。とっても不思議です。ここでは1ポンド=100円くらいの感覚ですが、今の為替レートでは、実際は1ポンド=160円なので、すべてが1.6倍って感じです。特に食べ物が高く感じられます。日本ならせいぜい1000円のパスタが、1500円くらいです。
 第二に、都市の機能性・効率性です。日本のほうがはるかに優れています。象徴的なのが、地下鉄のぼろさ。エアコンのきいていない地下鉄に汗をかきながら、20年ぶりくらいに乗りました。エスカレータ・エレベータは、どの駅にもほとんどないので、重いスーツケースをもっている旅行者には過酷です。体の不自由な方や、小さな子供づれの人には、移動がとっても大変だと思います。
 そして、日本のコンビニがいかに優れているかも分かります。日本なら、とっくに駆逐されて消え去っていると思われるような雑貨屋が健在。品揃えは、お話にならないって感じですが、これしかないので、ここで買うしかありません。
 最後に、タバコのマナーの悪さ。タバコはその国の知的水準を表す一つの指標だと思います。ロンドンの街を歩いていると、ポイ捨てされた吸殻だらけ。日本ではほとんど見かけなくなったタバコを吸いながら歩いている人達が、わんさかいます。
というわけで、結論は、日本の勝ち!ですが、マイナスの側面だけに光を当てて、プラスの側面を無視するというのは、公平さに欠きます。次は、プラスを見つけよと思います。欠点をあげつらうんじゃなくて、長所を伸ばすってのが、人生に成功する鉄則ですからね。楽しく有意義な旅行の鉄則は、プラスを楽しむってことです。