高向巌北洋銀行会長からうかがった3点

 道民カレッジ放送講座(11月7日放送予定)を制作するために、高向巌北洋銀行会長・札幌商工会議所会頭にインタビューし録画させていただきました。多岐にわたって役立つお話をうかがう中で、特に学生の皆さんに役立つなと記憶に残ったことは3点。
 第一に、就職口がないと学生が相談に来たら、どう答えますかと問われました。来年まで待って大企業に入る準備をしておきなさいと答えるのは不親切。では、どうするか。中小零細企業に入って、そこでノウハウを全部吸収して、数年で独立しなさいと。これが非常に親切な助言だと思うし、それが北海道のためにも役立つと思う。
 第二に、学生をどんどん外国に連れて行ってください。私どもの銀行でも海外研修に行ってもらっている。生まれて初めてパスポート取ったという人も結構多い。帰ってくるとやはり目を開いている。それで、やっぱり違う。特に若い人は感受性が強いから、印象も強くなるから、是非先生引率して連れてって、いろんな経験をさせて、世界は広いぞという思いをさせて下さい。
 第三に、今後の進むべき道は、頭を使った商売。単純な商売では、後進国の人が来て同じことをやれば、労賃が安いわけだから、負けてしまう。だから、センスがいい、何かひとつ付加された、そういう商売を考える必要がある。
 つまり、これからは「独立」、「海外旅行」、「頭」が鍵となるってことですね。