他山の石

 今日は、教育コンサルタントという人の講演会を聴く機会がありました。話すことが仕事なので、時に聞き手の立場に立って、他の人の話を聴く(「聞く」じゃないよ)と、とても良い勉強になります。「相手は鏡」、「他山の石」という視点から、自分を見返ることができました。今日学んだことは、3点あります。
 第一に、Be punctual. 話の全体構成が事前にきちんと練られていて、時間通りに終わるということが必須。1秒たりとも、予定時刻を過ぎてはいけないのです。熱心さのあまりに時間が延びても、決して評価されません。時は金なり。聞き手の貴重な時間をうばって平気で話し続けられるのは、こんなに良い話を聞かせてやっているんだぞという話し手のおごりです。時間厳守って社会の常識ですよね。時間通りに始まって(大学の講義のように時間に遅れて始まるのもペケ)、時間通りに終わらせる。
 第二に、つまらないジョークではなく、ウィットを。笑いをとって場を和ませるつもりで、本論と関係のない雑談やジョークを連発すると、辟易します。まして、そこに自慢話のにおいが少しでもすると、まったくのマイナス効果。自慢臭のただようジョークではなく、ウィットに富む話で、聴衆の眠気を吹っ飛ばすことが大切。それによって頭の良さが聞き手に謙虚に伝わります。自慢臭や自己満足感に、聴衆はげんなりです。
 第三に、絶対に他を排撃しない、非難しない、バカにしない。だいたいにおいて、講演者というのは自分に自信をもって自説を展開するわけですから、自分が一番正しいと思いこみ、つい他の非難をしがちになります。しかし、槍玉にあげられたほうの立場を考えていません。聴衆は、そうかこの人の話にyesと応えないと、自分もいつ攻撃されるかわからないなという脅迫感を無意識にでも抱いてしまいます。他を排撃しない、「融和」「和合」「協調」が基本。
 以上の3つを、つい菅原もやってしまっていたと思い当たるので、心して自分を戒めねば。