岡山で「本物」のすごさを再び実感

 国際ビジネス研究学会があって、岡山にいます。札幌と岡山間に直行便が飛んでいることにすごく驚きました。いったい、どんな人が、毎日行ったり来たりしているんでしょうね。おそらく大多数の北海道人は、岡山がどこにあるかも正確には知らないでしょうね。
 さて、直行便以上に驚いたことは、倉敷にある大原美術館です。実業家大原孫三郎が私財を投じて設立したそうで、西洋美術の傑作がいくつも展示されています。子供の頃、小樽の野山をひたすら駆け巡って暮らしていた山猿の自分には芸術的素養がまったくないので、芸術作品に触れても、滅多なことでは感動しません。しかし、今回は違いました。大原美術館にある傑作の数々には、心底すごいと感動しました。
 エル・グレコの『受胎告知』は、今から400年以上前の1600年ごろに描かれたというのですから、驚きです。1600年っていえば、日本では関ヶ原の戦いで、お侍さんたちが、どんちゃか、どんちゃか、闘っていた時だからね。そんな時に、同じ地球上で、こんな傑作が描かれていたんだもんね。
 400年以上たっても、いまなお地球上に存在し、多くの人を魅了し続けているのですから、本物中の本物です。本物って、本当にすごい。