「妻が喜んでくれるなら、僕もうれしい」かっこいいー。

日本人4人が一挙にノーベル賞を受賞。金融危機で暗い閉塞感が漂う中で、素晴らしい快挙ですね。しかし、これをただ日本人は素晴らしいと喜んでいるだけなら読みが浅いよね。まず、4人中2人はアメリカの大学教授ということ。そして、東大からはノーベル賞受賞者が決して出ていないという事実。この二つは、これまでの日本型教育方法の弱点を示唆していると思います。
日本は減点方式、アメリカは加点方式。この違いは歴然としていて、日本人はみんな失敗を恐れてビクビク縮こまっているようです。逆に加点方式だと、どんどん自分のアイディアに基づいて挑戦します。なんでもやってみないとわからないし、失敗が当たり前なら、やるリスクよりもやらないリスクの方が高くなるのです。
減点方式で育つと、最高得点は初めから100点って決まっているので、それ以上はないのです。だから創造性がノビノビ育つなんてこともないよね。第一、日本人の大人に創造性がないんだから、子供を創造性豊かに育てるなんて、おこがましくて言えないよね。そんなことを学校案内に載せている私立校があるけど、まゆつばもんですね。
満点が決まっていない加点方式のほうが、これからの時代には、はるかに優れているでしょうね。当然、日本型教育方式の頂点に君臨する東大からは、型破りな人物は出てこないから、ノーベル賞にもつながらないということになるんでしょうか。
ノーベル化学賞を受賞した下村博士(ボストン大学名誉教授、80歳)。「妻が喜んでくれるなら、僕もうれしい」。すげー、最高にかっこいいね。自分も、こんなふうに必ず言えるように日々研鑽をつもう。