高校生相手にホラ吹いて、自分にもカツを入れる

 先週たまたま2回ほど、高校生を対象にお話しをさせていただく機会がありました。目的は大学の講義のさわりを紹介するというものです。一回は、制服を着た3年生300人が一同に体育館に集まっている中で、「世界に出よう、世界は可能性に満ちている」というテーマで行い、もう一回は、高校生が大学にやってきて、「グローバル時代のビジネス戦略から学ぶ」というテーマでの講義でした。
 2回のテーマは違うので、多少内容は異なりますけれども、最後のキーメッセージは同じです。「多くの人が当たり前と思っていたり、常識だと思っていることは、世界に目を向けると間違っていることがある。だから広く世界に目を向けて、広い視野で物事を考えることが大切。それによって、それまでに気付けなかったチャンスと可能性を見つけることが出来る」ということです。
 具体的には、以下の三つです。(1)人と同じことは良いことで、違っていてはいけない。(2)失敗は悪いことで、失敗してはいけない。(3)安定していることは良いことで、変化することはよくない。ところが、日本の国境を越えて物事を考えてみると、この逆に気がつきます。
 (A)人と違っていなければ、その人の価値がない。(B)失敗は素晴らしく、そこから多くのことを学んで成長できる。(C)すべての物事は変化するというのが普遍の真理で、安定していて変わらないことは退化を意味する。
 だから、挑戦することが大切。挑戦とは行動することで、私利私欲の行動は失敗に終わるけれども、そうでなければ必ず成功します。以上は、全部自分に言い聞かせて、自分を鼓舞していることです。教えることは、学ぶこと。