ウェルトン在札幌米国総領事から学ぶ

Seattle2008-05-23


 昨日は、在札幌米国総領事のダーナ・ウェルトン女史をお迎えして、第3回「一流・本物と未来を語る居酒屋懇親会」を開催しました。学生にとっては分不相応に、ホテルのフレンチ・レストランでの会食だったので、初めのころは緊張感が漂っていました。しかし、だんだんと盛り上がり、あっという間の2時間半でした。
 学生特権って素晴らしいなって思います。わざわざ在札幌米国総領事が来てくれるのですから。これが、おじさん達の集まりなら決して来てくれないでしょうね。それだけ、社会は若者を暖かく育てようとしてくれているのです。札幌領事館ってのは、アメリカ政府を世界最大の多国籍企業とすると、その札幌子会社みたいなもんで、総領事はその子会社の社長ですね。3児の母であり、外交官としても活躍している女性ですから、もうはそれは魅了にあふれていました。
 一緒にこられた領事館スタッフの馬場さまもとっても素敵な女性で、参加学生13名はお二方から、大変刺激を受けて、多くのことを学んだと思います。最後に一つだけ若者に送るメッセージは何ですかとお伺いしましたら、「失敗を恐れないで」ということでした。日本の教育では「失敗=悪」ということを、徹底してすり込まれますので、「失敗=善」に替えるにはなかなか大変です。
小さく無難にまとまっている若者が多いように感じます。ウェルトン女史は、外交官になる前は、ニューヨークの美術館で学芸員をしていて、そのときのご自身の体験を通して、今流行語になっているワーキング・プアということがよく分かるといっていました。やはりご自身も、失敗を恐れないで挑戦し続けて今があるのでしょう。だからこそ、高い地位についても決してえばることなく、学生にも気さくに接してくれるのですね。
 失敗が多ければ、その分、他の人の失敗にも寛容になれ、人間としての器も大きくなります。一流になるには、失敗を積み重ねることが必要なんですね。とにかく何でもやってみる。やってダメなら、またその時考える。