新歓コンパは、ただ盛り上げるためじゃないんだよ

 新しくフレッシュな18名を菅原ゼミナールに迎えて、今年度のゼミがスタートしました。その歓迎コンパが、37名の参加で大いに盛り上がりました。いつもは、場所の選定は学生に任せていますが、今回は意図があって菅原が自分でやりました。
 まず、カフェ・エストラーダを貸し切って、他のお客さんのことを考えなくてもすむようにしました。わざと狭めの場所での立食にして、ギュウギュウ感をだして、なるべく早く皆が親しくなれるように工夫しました。美味しい料理がどんどん出てきて、ガブガブ飲んで、2000円ってのは、札幌ならではの、チョウお得です。
そして、大海を知らない井の中の蛙たちに、分かって欲しかったことがあったので、さりげなく今回の演出に入れました。つまり、立食、名前、年齢です。
 立食に慣れていない学生からは、座った席のほうが良いともいわれました。しかし、世界標準のパーティでは、立食もかなり多いので、このスタイルにも慣れて欲しいという意図から設定しました。立食でがつがつ飲み食いすると同時に、たくさんの人と会話を楽しむには、場数を踏まないと上手くいきません。
 次に、初めて会った人の名前をすぐに覚えて、会話の中で名前を呼び合うというのも、世界標準なので、ネームシールを全員に貼ってもらいました。そうしたら、合コンみたいだとも言われました。
 また日本の学生達は、まず年齢を聞きあって、それに基づいてお互いの関係を作って行こうとするのが一般的です。これは日本人に独特の方法です。世界標準では、まったく年齢を聞くことはありません。年齢は日本ではすごく重要なんだけど、世界標準では人間関係の構築にほとんど関係のない要素です。会話に年齢が出てくることはないのです。
 「菅原先生、まだ40歳にいってませんよね」とクッキーに聞かれて、もちろんと答えました。