日本人は英語と関係ない分野で、ひいでたほうがいいかも

 2才になった娘を、ヴァイオリンの体験レッスン(スズキ・メソード)に連れて行きました。帰ってきたところ、妻も娘もかなりやる気になっていて、たぶんレッスンを開始すると思います。
 菅原は子どもの頃、ひたすら毎日、田舎の野原を駆けめぐって育ったので、まったく芸術的素養がなく、音楽や美術の世界が分かりません。しかし、妻はかなり関心があって、息子を美術教室に通わせ、今度は娘をヴァイオリンに通わせようとしています。そこで、当然だんだんと関心をもち始めて、ふと気付いたことは、当たり前のことだけどね、これらの世界は言葉がほとんど関係ないということ。言葉を介しなくても、他国の人たちと分かり合える世界です。
 一般的に日本人は、あまり英語を得意としていないということは周知の事実です。TOEICTOEFLの得点の国際比較では、きまって下位にランクされます。日本人の英語教育にかける費用と時間とエネルギーは、かなり膨大にもかかわらず、結果は無残。
 これは、なぜでしょう?日本人の言語習得能力が、他国の人と比べて劣っているとは思えません。米国で暮らしている日本人で英語が流暢な人をたくさん知っています。能力が劣っていないとすれば、考えられるのは教え方が劣っているということでしょう。
 これだけたくさんの英語教育者、英語研究者、英語教育機関があるにもかかわらず、どうして一向に改善されないのかが、英語教育の門外漢にとってはとっても不思議です。世界の共通語がますます英語へとシフトしていく中で、英語が苦手な日本人というのは残念です。
 これへの対処方法は二つかなと思います。何が何でも、英語を克服する。もう一つは、英語と関係ない分野で力を発揮する。後者の選択肢のほうが、現実的に思えてきました。英語と関係ない分野で、世界から尊敬される日本人になるほうが、カッコ良いんじゃない。英語を中途半端にやる時間とお金とエネルギーはもったいないよね。