本物の「きりたんぽ」はすごい

 妻のお父さんは秋田出身なので、本物の「きりたんぽ」を作れます。これはまさに本物、とっても美味しいのです。一度に大きな鍋いっぱいに作ってもらって、3日間くらい食べ続けるんだけど、いくら食べても飽きないのです。今回は2度も作ってもらって、朝に夜にとひたすら食べ続けました。秋田といえば「きりたんぽ」というくらい有名ですから、長い時間をかけて洗練され最高の形に進化して今に受け継がれているんだと思います。
 長い時間の淘汰を経て今日に生き残っているものが本物ですよね。偽物や2流品は次から次って出てくるけれども、一時の流行で終わって必ず世の中から消え去っていきます。例えば、1年前、3年前、5年前は何が流行っていたかなんて、もうすぐには思い出せないよね。1年間残ることも大変なんだから、100年、200年と受け継がれている伝統はすごいんだよね。日本のこういった伝統あるものの素晴らしさを忘れてはいけないし、失ってはならないと痛感します。
 「新」とか「New」って言葉についつい引かれがちだけど、こういったものは玉石混交、8割はジャンク品でしょうね。「新しいもの=良いもの」、「古いもの=悪いもの」っていう図式がなんとなくすり込まれているけど、これは間違いだね。「アタラシモノ好き」から、「フルイモノ好き」になろうと思います。長い時を経て今日に伝わっているもの、これぞ本物。