病気に感謝

 一歳10ヶ月の娘が、ロタウイルスなる病原体にやられて、下痢が止まらす、病院に入院中です。非常に感染力が強くて、2歳くらいまでの子どもがかかるそうです。久しぶりに病棟に足を踏み入れると、小さな子ども達が腕に点滴をされて、たくさん入院中です。小さい子どもたちだから、よけいに痛々しいんだけど、日本に生まれたから、こんな衛生的なきれいな場所で治療を受けられて幸せだなって思います。
 健康で日常生活を送っているとすっかり忘れてしまっている健康の有り難さを、たまに病院にいくと思い出させられて良い機会になります。健康を当たり前と思ってはいけないし、日本に生まれたってことも当たり前ではないということ。統計的に見ると世界の2人に1人は、一日2ドル未満の貧困生活を強いられていて、一年間に全世界で約1,100万人の5歳未満の子どもが死んでいるそうです。これは3秒に一人の割合で、小さな子どもが亡くなっている計算になります。
 日本だって、大正時代の平均寿命は43歳だったんだって。その後の1950年の統計では、生まれた子供の半数が5歳までに死亡していたという事実があります。今の豊かな日本人の生活からすると想像できないビックリする状況だよね。ちょっとくらい原油が上がって生活が苦しいなんて、そんなことで文句はいえないよね。日本の少し前の時代に目を向ける。現在の悲惨な状況にある世界に目を向ける。そうすると違った世界が見えてくるし、普段のたるみきった自分の生活も見直せるよね。一番良くないことは、狭い世界だけにとらわれてマイナス思考に陥ること、不平不満一杯で暮らすこと。