働き方の極意10

「社会的価値の実現」を目的とする社会起業家が最近、関心を集めています。生き方の選択肢が、会社に勤めるという以外にも広がっていくことは素晴らしいことですね。『社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流』(斎藤 槙著、岩波新書) で、筆者が社会起業家から教わった生き方、働き方の10の極意が披露されています。

1.自分の好きなこと、楽しいことに夢中になろう。
2.いろいろな人と喜びや悩みを分かち合おう。
3.効率を優先させない。何が大切かを見極める。
4.かわいい子には旅をさせよ。かわいい子だけでなく、自分がかわいい大人も旅に出よう。きっと名案が浮かぶから。
5.おかげさまで、の気持ちを忘れずにいよう。
6.あきらめるから失敗する。成功するまで頑張ろう。
7.人と競争するのではなく「協奏」しよう。
8.人生に無駄はない。一見、マイナスなことでもそこから何かが見えてくる。
9.人がどう思うかではなく、自分がどう思うかを大切にしよう。
10.たまには自分を褒めよう。

 これらは、なにも社会起業家に限らず、人生を楽しく愉快に活き活きと生きている人たちに共通することです。この中でも特に大学生や若者に必要なことは、「旅」。それも、外国旅行。パックツアーじゃなくて、一人か二人で、ぶらぶら旅すること。外国ならどこでもいい。広い世界を見る、異なる世界を知る。人生を豊かにするために不可欠です。これって、いくら言われても、やってみないと分からないんだよね。一回しかない人生、ちっちゃな世界しか知らずにおわったら、もったいない。
 もう一つは、たくさん「失敗」をするってこと。人間はいくつになっても失敗するって決まっているのです。「先生」と呼ばれて偉そうにしているオジサン、オバサン達も、ただの人、いつも失敗しているはずです。失敗はすばらしいのだ。失敗するから成長がある。