100円ショップの戦略に踊らされないために

 札幌大通り近くの百円ショップに行って、とってもビックリ。5階建てのビルが、ぜーんぶ百円ショップなのですから。目的の品は2つだけでしたが、ついつい、1時間ぐらいぶらぶらしてしまい、1000円ほど買うことになりました。その一ヶ月くらい前には、秩父の百円シップに行って、ほとんど衝動買いをすることのない菅原が、ついつい買いまくって、6000円を使いました。百円ショップで6000円を使ったのは初めてです。百円ショップって、すごいって改めて思います。
 そのすごさは、えっ、これも百円なのって驚かせるってことにあります。お客様に感動と満足感を与えるっては、ビジネスの基本中の基本。この点からすると、百円ショップは素晴らしい。
 しかし、何事にも弱点はあります。製品の6割くらいを中国で生産しているので、為替レートの変動で中国の通貨が高くなると、その分の仕入れコストもあがり、利益が出なくなる可能性があります。中国経済の成長をみるとき、近い将来にこの可能性は十分にあります。
 当然、百円ショップの経営者だってこんなことは考えているはずです。これを回避する一つの方法は、300円や500円の商品を増やしていくこと。菅原が6000円も買ってしまったっていうのも、300円や500円のモノを多く買ったからなのです。
 次の弱点は、環境にやさしくないプラスチック製品が多く売られていることです。これらは、つい買われた結果として、簡単にゴミになります。こうして大量の燃えないゴミが、日本中で排出されています。どうして、この点を社会が問題としないのかが不思議ですが、いったん非難の声が上がると、苦境に陥ると思います。
 百円ショップの「つい買わせる」という戦略に踊らされない賢い利用方法は、3つ。第一に、プラスチック製品は買わない。第二に、いつでも(使用後でも1年以内なら)返品を受け付けているので、レシートを必ず保管しておいて、捨てる前に返品する。第三に、常に品揃えが変わるので、追加で同じものを欲しいと思っても、後では手に入らないことが多いため、まず多めに買ってしまう。それで、いらないことが確実になったら、返品する。百円ショップに、どんどん返品するってのが、利用方法のポイントです。