守破離

 
 守破離とは、物事を習得していく三段階をいいます。特に剣道の世界でよく言われていますが、日本の諸武芸において修行の段階を説明する言葉として広く使われています。


「守」とは、師匠の教えを正確かつ忠実に守り、基本の作法、礼法、技法を身に付ける、いわば「学び」の段階です。

「破」とは、それまで身に付けた技や形をさらに洗練させ、自己の個性を創造する段階です。

「離」とは、それをさらに前進させ、自らの新しい独自の道を確立させる最終段階のことをいいます。

 このプロセスは、自己を常に発展させるべく修行、精進を重ねていく終わりのない道です。

 特に大切なことは、第一段階の「守」で、その後の全てが決まるということです。ですから、初めに良き師匠につくことが、とても重要なことです。