温泉の効用3つ

「10月小春」と言うらしく、この一週間、札幌では素晴らしい秋晴れの日が続いています。そんな中、先週末に登別温泉へ行き、リフレッシュしてきました。登別温泉では、第一瀧本館が、ロケーションと温泉のスケールにおいて、他を圧倒し郡を抜いていると思います(お勧めです)。そこで温泉に浸かりながら考えたことは3つ。
 その一。裸で風呂の中を歩き回っている人たちを観察すると、中高年の7割ぐらいの人は、お腹が出ていて、余分な脂肪を蓄えている人たちでした。この脂肪は、百害あって一利なし、まったく不要なものですよね。これらを全部切り取って、世界人口の約65%にあたる40億人という貧困層の人たちに送ったら、どれほど役に立つことでしょう。どちらの人にも喜ばれます。こういう面白いプロジェクトを始められないかなあ。
 その二。それほど安い宿泊料ではないにもかかわらず、とってもたくさんの人が泊まっていて驚きです。しかも、小さな子供を連れた若い夫婦も目に付き、若いながらも経済力があるのでしょう。一方、昨年生活保護を受けた世帯は107万5000余りと過去最多を更新し、受給者の数も、およそ40年ぶりに150万人を突破したとのこと。貧富の差の拡大は、社会を不安定にし、住みにくい世の中になります。多くの人たちが将来を明るくみれない社会は、その通りに現実化してしまうのです。
 その三。数年前に初めて日本にやってきたアメリカ人青年のことを思い出しました。彼を秩父の温泉に連れて行こうとしましたが、どうしても裸になるのが嫌らしく固辞しました。温泉に入ると、とってもゆったりした気持ちになり、心身ともにリフレッシュされますよね。こんな素晴らしい世界を知らないなんて、なんともったいないことでしょう。アメリカ人の大多数はそうですが、温泉の素晴らしさを知ることなく人生を終えます。世界には素晴らしいものが沢山あります。いつも好奇心旺盛に、なんでもチャレンジしてみる姿勢がとっても大切。自分の人生を豊かで、楽しくできるかどうかは、本人の姿勢しだいです。一回しかない人生、世界中の面白いものを知らずに死んじゃったら、なんてもったいないんでしょう。