金がなくても旅に出よう

 札幌の街をマウンテン・バイクで疾走していたら(つもりになっていたら)、5人の若者が自転車で走っていました。声をかけると、東京から来て、これから函館に向かうとのこと。時間がたっぷりあって、お金がない学生時代には、自転車旅行が一番良いよね。何をするのでも、金がないから出来ない、って発想してしまう人(けっこう多いよね)は、自分で自分の可能性をつぶしてしまっていると思います。
 学生時代に、後輩が自転車を貸してくれと来ました。彼は、自転車で東京から九州まで行って、そこから船に乗って韓国へ行くというのです。素晴らしき貧乏旅行。こういうのは、良いよね。
 「かわいい子には旅させろ」と、ずーっと言われています。旅は人を成長させます。小学校一年生の息子には、高校生になったら一人で日本一周をして、大学生になったら世界一周をするようにと、いつも言って潜在意識にすり込んでいます。
 一度しかない人生だから、狭い世界しか知らないで終わってしまうのはもったいない。特に日本の若者は、世界を見回しても恵まれていて、やろうと思えは大抵のことはできるという環境にあります。それを利用しない手はないよね。広い世界を知って、広い視野をもって物事を判断するってことが、何より大切。
 大学生にはまだまだ夏休みが残っているのだから、暑い暑いといって家の周りでウダウダして、小さな世界にいたらもったいないよ。世界は広いんだから、広い世界を知って、少しでも他の人の役に立てる自分になろうね。