「っ」があると、ないでは、大違い

 テレビは、ほとんど観ません。ましてやCMとなると、くだらないもので、時間とエネルギーの無駄という偏見を100%もっていました。しかし、例外はあるもので、素晴らしいCMもありました。
 それは、「しっている」から「っ」をとって、「している」になろうと呼びかける内容でした。具体的には、環境問題をとりあげていて、この問題を誰もが「しっている」でしょうが、そのための具体的な行動を「している」人は少ないので、「しっている」から「している」になりましょうという趣旨だったと思います。
 それなりに裕福な日本では、多くの面で「しっている」だけに留まり、実際に行動に移して「している」人が少ないように思います。知っているだけでは何の価値も生み出しません。行動することが大切ですよね。
 フランシス・ベーコンが言った「知は力なり」は誰でも知っていますが、今日では正しくありません。知っているだけでは、何にもなりません。「知は実践に活かされて初めて力となる」のです。本を一杯読んで、頭でっかちになっていても、実際の行動が伴わなければ、知っているというだけの自己満足で終わってしまいます。知識は行動に結び付けられて初めて、新しい価値が生み出され、人の役に立つのです。
 CMなんてって、バカにしていましたが、どんなことからでも学べますね。やっぱり「我以外、皆我師」ですね。どんなことからも学ぶという姿勢を再認識しました。