文章下手ッピからは、チャンスが逃げていくよ

 「言葉が思考のもととなり、思考が人格をつくる。」つまり豊富な言葉が豊かな思考を可能にし、豊かな思考が人格の向上に不可欠であると言うことです。ですから、日本語にしても英語にしても、語彙が豊富で、さまざまな表現を使えることは、人格を磨いていくことにつながるんですね。語彙が少ないと、深く物事を考えることが出来ないし、複雑な概念も理解できないので、薄っぺらな人間でおわってしまうのだ。

 日本語や英語の単語をたくさん覚えるってことは、単に何かの試験を突破するためではなく、自らの人格向上のためであるということを認識して、目的を間違えない勉強をしようね。何をするにしても、目的が違う努力は、とても苦痛で、その上、良い結果に結びつかないことも多いのです。

 学生の皆さんから届くメールの中には、文章が洗練されていなくて、失礼な感じを受けるものも時にあります。「文は人なり」ともいいますからね。へたくそな文書を書いていると、それだけで相手にされませんね。チャンスが逃げていくのは、運が悪いのではなくて、すべて己の至らなさにあるということをよく知って、日々、自己研鑽に励もうね。

 こんなこといっている菅原も、高校生までは国語が大の苦手で、作文の時間は最も嫌いでした。ところが始めた動機は忘れましたが、高校生になってから日記を書くようになり、その効果が大学生の後半あたりから出始めたようです。気がつくと文章を書くのが苦ではなくなっていました。いまじゃ、もちろん、すいすいすらすらほいほいほいって感じで、いくらでも書けます。学生の頃は懸賞論文を出しまくって、賞金として30万円と、50万円をもらいました。そのお金で外国に行ったことを覚えています。体に汗してお金を稼ぐことはもちろん尊いことだけど、脳みそに汗して稼ぐほうが、もっと自分を磨けるからね。

 何事も継続は力、とにかく書く練習を続けることが大切。要領の良い楽な道は決してないのだ。もし、あったら、とっくに賢い先人がその方法を発見しているからね。