オピニオン・フォローワーではなくて、オピニオン・リーダーになろう

 「悪貨が良貨を駆逐する」という有名な諺がありますね。えっ、知らない?いいよ、いいよ、知らないってことは恥ずかしいことでもなんでもなくて、これを機会に知ればいいだけだからね。知らないことをそのままにしておくことが恥ずかしいんだよね。

 この諺のもともとの意味は、辞書で調べていただくとすぐに分かります。ここで使う意味は、「間違った悪いうわさは即座に広まり、人々を誤らせるが、正しい情報はなかなか人々に伝わらない」ってことです。だから今日言いたい事は、悪貨に駆逐されてしまわないように気をつけようねってこと。何の根拠もない、うわさに振り回されるってことは、ほんとうに愚かな事です。特にネット上では、なんとかチャンネルなんてサイトが活況を呈しているようですが、たんなる憂さ晴らしの場になっているだけで、何の根拠もないうわさであふれかっています。

 日本人の特質として、自分の意見がなくて、他の人がどう考えているかをばかり気にして、大勢に従うってのが顕著です。オピニオン・リーダーではなくて、オピニオン・フォローワーがほとんど。大学生の使命は、オピニオン・フォローワーではなくて、オピニオン・リーダーになり、世の中を正しい方向に導いていくこと。

 今年の春には、菅原の講義は難しいという根も葉もないうわさが流れたらしくて、それに従った学生もいることが分かり、とっても悲しく、情けない気持ちになりました。去年までの事実を見れば、何が正しいかはすぐに分かります。約7割の履修生は優です。すべてを、ファクトに基づいて判断すること、これが唯一の人生を誤らない道です。うわさに決して翻弄されないこと、特にインターネット時代には、悪いうわさが増幅されて、あたかも真実であるかのように装っていることもたくさんあるので、愚か者にならないように、いつも事実だけを見て、自分で判断するトレーニングを積もうね。