「産む機械」発言に激怒するだけじゃなくて、そこから学ぼう

 女性は「産む機械」と発言して、猛反発を食っている大臣がいますね。しかも厚生労働省のトップですからね。開いた口がふさがらないってことは滅多にありませんが、今回は、この滅多にないケースですね。いったい、この人の頭の中は、どうなっているのでしょう。普通じゃ考えられない発言です。大臣を辞めて当然で、それをかばっている首相もいったい何を考えているのでしょうか。世間の常識から大きく離れていますね。

 しかし、「相手は鏡」、「人の振りみて我が振りなおせ」と言われます。人間には、他の人を見下したり、差別したりする汚い気持ちがあります。自分にも、その気持ちがまったくないといったらウソになります。これを機会に、もっともっと、自分の気持ちをきれいに磨いていきたいと思います。

 どんな人も、たとえ大臣であろうと、ただの人間、ただのオヤジです。80年くらい生きたら、この世から消え去って、忘れ去られるのです。みんな同じ。自分が偉いと錯覚したら、大間違い。どこまでも謙虚に。

 菅原は発展途上国に行くと、どうしても自分は先進国の人間なんだという気持ちが出てきてしまいます。たまたま幸運に恵まれて、今の時期に日本に生まれただけ。自分が偉いわけでもなんでもない。かつて、菅原は「態度でかし、顔でかし、声でかし」と、3つでかいと言われていたことがあります。なんてことでしょうね。「実るほど頭をたれる稲穂かな」を心魂に叩き込まねばと、この機会に改めて思いました。

 一流の人は皆、一流を感じさせないほど謙虚です。偉そうにしている人が、いろんなところにいます。こういう人たちの数が多いのは、当然かもしれません。何でも一流は数が少なくて、二流、三流の方が数は多いのですから。どうせなら、数の少ない一流を目指そうね。