なんでも自分で直接知ること

 きょうの夜9時のNHKニュースの最後は、綺麗にライトアップされた札幌の大通りが映し出され、「きょうの札幌は今年一番の冷え込みでした」といって終了しました。これを聞いて、「え、そんなのウソだ」です。今日は札幌にいて、外を出歩いていましたが、春の雪解けを思わせるように雪が解けていて、寒いとは感じませんでした。いったいこのニュースは、何を根拠にしているんだろうと疑わずにはいられません。NHKだって所詮は人の集まり。人が間違うってことは世の常です。
 世界をバイクで一周して、自分で現地のことを直接知ることが大切なんだと力説していたジム・ロジャーズのことが思い出されました。他人の言うことは、当てにはならない。自分がその地に行き、その現場で実際に感じたこと、知ったことが大切なんだと彼は言っています。ビジネススクールに通うような時間と余裕があれば、それを使って世界一周の旅に出ろと、彼は言います。直接、自分で知り考えることの大切さを説いています。
 伝言ゲームでは、大体3人目ぐらいには、初めのメッセージがかなり変わっています。いかに物事を正確に伝えることが難しいかの良い例ですよね。人から聞いたことは当てにはならないのです。
 日本人は特に活字になったものや、ニュースで流れたことは鵜呑みで信じてしまう傾向が強いようですが、これはとっても危険です。活字やニュースも間違いだらけ。自分で行動して、自分で感じて、自分で考えることがとっても大切です。
 インターナットが普及して、PCの前に座ってキーボードを叩いていると、何でも分かってしまうような錯覚に襲われがちですが、これはとっても危険です。ネット上には、いろんな情報があふれていますが、約80%はインチキ情報でしょうね。ネット上のコミュニティーなんかをみてみると、どうでもいいような本当につまらないことばかりが書かれていて、時間の無駄で、まったくうんざりです。素性の分からない見ず知らずの人が勝手に書いたことを、どうして信じることが出来ましょう。
 バーチャルな世界が広がれば広がるほど、リアルの世界が大切になり、自分で直接体験し、自分で直接知るってことが何より重要です。ってことは、やっぱり自分で行動するって事さ。他人の言ってることなんか、信じちゃいけないんだ。ビジネスの鉄則、「答えは現場にあり」。