仕事第一人間では結局幸せにはなれない

 未成年者による信じられないような凶悪な犯行が、次から次へと起こり、社会がおかしくなってきているように感じている人も多いのではないでしょうか。悪いのは大人です。
 子供は、本来、真っ白で真っ直ぐなんです。それをゆがめて、汚してるのは狭量で自分勝手で未成熟な親です。不幸な生い立ちだったり、問題のある家庭に育ったりすると、必ずその影は子供をゆがめます。何の罪もない子供を不幸に追いやります。いつも、子供は身勝手な大人の犠牲者です。これまで出会った人たちの中で、この人、ちょっとモノの見方がひねくれてるな、斜めに構えているなと感じることがありました。そういった場合には、少し親しく話すと、両親が不仲だったり、家庭に問題がある感じを受けることが常でした。
 「いかなる成功も、家庭での失敗を償い得ない」という言葉を、かつてモルモン教会で教わりました。なるほどその通り。家庭の成功は、幸せな人生の必須条件。家庭を犠牲にして何とも思わないような会社人間は、結局幸せになれないでしょう。会社人間化をせまる企業が、繁栄を続けることはないでしょう。仕事第一人間は、人生の多くの素晴らしいことを犠牲にしています。暖かな家庭が人生の基盤です。