人と違う2006年の残り4分の1を過ごそう

 今年はパソコンに向かわない夏を送ろうと決めたので、すっかりこのブログもご無沙汰してしまいました(書きたいことは山のようにありましたけどね)。毎年夏は日本を離れるようにしてきましたが、今年は日本にいました。8月の1ヶ月間を、さわやかな夏の札幌で過ごしました。湿度が低くジメジメしていないので、気温が30度を超えてもさわやかで、クーラーや扇風機を一度も使わない初めての夏でした。

 そこで考えた事の一つは、半年ごとに拠点(住民票)を移して、夏を札幌で過ごし、冬は東京近郊で過ごすということです(もう少し子供が大きくなったら、この中に外国の町も入れて、1年を4箇所くらいで過ごしたいと思います。1月1日に住民票が日本に無ければ、住民税も払わなくて住むしね)。こうすると、気が狂いそうになる暑い夏の東京を避け、雪が降り積もる札幌も避けることが出来ます。ここで、そんなこと出来ないって思ってしまえば、その瞬間に永遠の夢物語になります。「出来ない言い訳を考えるのではなく(こっちのほうが簡単)、どうやったら出来るかを考える」ことを常に自分に課している菅原は、このプランの実現に向けて準備を開始したのです。

 住む場が一箇所ってのは、大多数の日本人が勝手に思い込んでいるに過ぎないことです。東京が魅力的って思っているのは、広い世界を知らない人たちの思い込みです。東京の地価がまた上がり始めているようですが、みんなが欲しがる物を欲しがるから高い買い物をしなければなりません。人がやたらに多く生活環境が悪い東京に、それらを上回る魅力があるとはとても思えません。人は、多くの思い込みや常識に無意識に縛られて生きています。それらに何の根拠も合理性もないことってかなりあると思います。

 「人と同じ事をしない」ってのが快適な人生の鉄則です。株をみんなが買うときに買って、みんなが売る時に売っても儲かりません。みんなが欲しがるものを欲しがると、価値以上のお金を払うはめになり、結局ババをつかみます。みんなが持ってる資格を持ってても価値は無い。みんなが旅行するときに旅行に出かけると、高い上にどこも混んでます。みんなが向かう方向に車を走らせると大渋滞にはまります。みんなが同じ時間に電車に乗れば、通勤地獄にあいます。

 最近、次のようなジョークを読んで、かなり笑えました。船が沈もうとしているときに、船長が乗客に海へ飛び込んで避難するように勧めている場面です。
 アメリカ人には、「いま飛び込むと英雄になれますよ」
 イギリス人には、「いま飛び込むと紳士になれますよ」
 ドイツ人には、「いま飛び込むことが規則です」
 フランス人には、「いまは誰も飛び込みませんよ」
 イタリア人には、「いま飛び込むと女性にもてますよ」
 そして、日本人には、なんて言ったでしょう?
   「いま、みんな飛び込んでますよ」

 これが何で笑えるのかどうもピンとこないって人は、狭い世界で生きてきた人ですから、広い世界に飛び出しましょう。要するに、とにかく人と同じように考えて、人と同じように行動するのが日本人ってわけです。その通りですね。絶えず周りの人の目を気にして生きてますよね。店員さんがお客に勧めるときに、「よく売れてます」、「人気商品です」って、必ず言いますよね。すると、そうかみんなが買ってるから安心だ、良い物に違いないって、買うのがわれわれ日本人。イタリアでは、こんなこといったら誰も買わなく(人と同じものはいやだからね)、「お似合いですよ」って勧めるわけです。人と同じブランドもんをもって喜んでるのが日本人女性。傍から見て、ぜんぜん似合ってないって思うことも結構あります。

 みんなが同じように行動する日本では、ちょっと違うように考え、違うように行動すると、新しい可能性がたくさん見えてきて、快適な人生を送れるんだと思います。2006年もあっという間に過ぎ去り、残り3ヶ月。人と違う3ヶ月を送りましょうね。