7月6日に親父に誓う

 2年前の今日も、東京から札幌へ向かう飛行機に乗っていました。親父の突然の訃報に涙がとめどなく流れ、何がなんだか分からないままに、飛行機に飛び乗って(まさに飛び乗るって感じでした)、郷里の小樽へと向かったのです。
 それから、ちょうど2年後の今日、再び飛行機で東京から札幌へと向かっています。今回は仕事です。飛行機のシートでは、やはり2年前を思い出し、こっそりと涙を流していました。毎週、東京と札幌を往復して仕事ができるまでに育ててくれた父への感謝と親孝行が足りなかったという後悔が込み上げます。「親孝行したいときには親はなし」って言う諺を頭では知っていても、本当にそうだと思うのは、やっぱり親を亡くした後で、もう遅いって感じです。親を亡くす前は、いくら言われても分からなかったんだね。多くの諺がありますが、これらは人間の長い歴史の中から生み出されてきた叡智の結集で、真実が凝縮されていますね。
 高校生のときに徹底的に親に反発して、高校の卒業式に出ることなく、わざと卒業式の当日に東京へと向かいました。それから、いきがって自分では精一杯かっこつけて生きてきたつもりでしたが、いまから振り返ると赤面ものです。なんて何にも知らない青二才で、思考レベルも低かったのだろうと思います。「井の中の蛙」そのもので、広い世界を知らなずに、小さな小さな世界で生きていたことを、ひたすら恥じ入ります。
 そんな馬鹿息子の成長を、親はただひたすらじーっと待っていてくれ、支えていてくれたことにとめどない感謝の念があふれます。いまもちっちゃな、ちっちゃな世界でいきがって生きてるなって思える若者をいたるところで目にします。広い世界に出ようね。「井の中の蛙」や「お山の大将」って、本人は真剣で自分に陶酔しているだけに、傍から見るとほんとうに滑稽なんだよね。
 広い世界を知らずに人生おわちゃたら本当にもったいない。菅原も、もっともっと広い世界にチャレンジします。(お父さん見ていて下さい。って、終わりたいところですが、それじゃダサ、ダサだから、そうは言わないよ。)