夏は成長のチャンス、お手本を探そう

 私たちが成長するためには、必ず優れたお手本が必要です。子供の頃、たいていはスポーツ選手にあこがれて、自分もなりたいとお手本にした選手がいたと思います。また、かつては書道が小学生の習い事として一般的で、多くの子供たちが通っていましたが、そこではもちろん、お手本の真似です。
菅原はラッキーだったなと思うことに、3人の父(お手本)をもつことが出来ました。生みの父、人生の父、学問の父、これら3人をお手本とすることができたことはとても幸せでした。
 優れたお手本をもっているでしょうか?生きているとさまざまな困難にぶつかり悩むことは、誰でも当然のことです。孔子は「40にして迷わず(=40歳にもなれば、人生経験を積んでもはや生きるうえで悩み迷うことはない)」なんて言ってますが、孔子レベルの人であればそうかもしれませんけど、我々凡人はずーっと悩みっぱなしです。このときに、良いお手本をもっていれば、乗り越えて前進していくことが出来ます。人生に優れたお手本は必須です。我流で生きても、失敗を重ねるばかり非効率です。
 経済産業省北海道経済産業局北海学園大学経営学部の連携によって編集された提言集は、北海道出身のビジネス界で活躍している6人の方々からの提言をまとめ、産業人のお手本を示そうと試みています。なかなか役立つと思います。ウェブ上で公開されていますから、ぜひ目を通してみることをお勧めします(『北海道型産業人財ロールモデル提言集』http://www.hkd.meti.go.jp/hokij/rolemodel_t/index.htm )。
 多くの素晴らしい英知が詰まっていると思いますが、その中から一つだけ。「…北海道出身の優秀な経営者はたくさんいる。どうして,そのようなすばらしい経営者が輩出できたのかというと,別に北海道で特別な教育を受けたわけではない。彼らにただひとつ共通していることは,若いうちに日本だけではなく世界を歩いている人だということである。…」
 夏は世界を歩くチャンス。そして飛躍のチャンス。チャンスが目の前に迫っているときに、3つのタイプの人がいます。チャンス自体に気付かずにやり過ごしてしまう人、気付いていても、いろいろな言い訳を並べ立てて(お金がない、時間がない、勇気がないetc)自分を慰め、チャンスを放棄する人、早くから準備をして制約を乗り越えてしっかりとものにする人。
 この夏に世界に出よう。小さな世界しか知らないなんて、もったいないよ(もちろん菅原もしっかり準備しています)。秋の実りは、夏に汗をかかないと得られないのだ。同じ汗をかくなら、世界でかこう。