世界は素晴らしい

 北海道の田舎町小樽で生まれ育った菅原は、札幌駅に着いて、ホームが6、7本あるのを見ただけで、わーなんて大きいんだろうと驚いていました。そして18歳で東京にやって来て、池袋のサンシャイン60を見た時に、わーなんて高いんだろうと感動していました。その後大学生になって、初めて一人でロサンゼルスの空港に降り立った時、緊張で心臓がバクバクいっていましたが、ワクワク感一杯でした。いまから思うと本当に田舎者(だからといって、田舎者が悪いわけじゃないけどね)。
 以来、広い世界を知ることの素晴らしさを知り、たくさんの国々を訪れるようになりました。どうせ一回しかない人生、狭い世界しか知らないより、広い世界を知って、そこで生きたほうがより可能性に満ちているし、楽しいよね。
 心底そう思うようになったのは、20代の終わり近くだったと思います。10年遅かったって感じです。10代の時に世界は広く可能性に満ち満ちているということを知っていれば、もっと早くからたくさん挑戦して、ずいぶんと違った生き方になったでしょう。今頃は、もうちょっとモノになっていただろうなと思います。 
 最近は世界で通じる日本の若者がだんだんと出てきましたが、まだほんの一握りです。これからの日本人にとって、世界で勝負するという意識は不可欠です。まもなく夏休み。まだ計画を立てていないとしたら出遅れています。どこかの外国へ行く準備をすぐに始めましょう。日本の中は、年取ってから回ればいいのだ。世界は素晴らしい。可能性に満ち溢れている。今しか出来ないことをしよう。