要注意、おかしなお手本ばかりがあふれている

 今回、日銀総裁が世間を騒がせており、そのために次の諺があちこちで引用されています。恥ずかしながら、菅原はこの諺をこれまで一度も聞いたことがなくて、この意味って何?でした。

「瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず 李下(りか)に冠(かんむり)を正さず」

 そこでインターネットで調べると、たくさん載っていました。意味は、こんな感じです。「人の上に立つ立派な人物は、何か大きな問題が起こる前に気を配ってそれを防ぐべきである。他人から疑いを受けるような立場になってはいけない。たとえば、瓜(うり)の実がなっている畑の中では身をかがめて靴を履きかえてはいけない。瓜を盗んでいるのではないかと疑われるからである。李(すもも)の木の下では頭の上でずれた冠を直してはいけない。手を伸ばして李の実を盗むのではないかと疑われるからである。」

 とっても勉強になりました。菅原は人の上に立つ立派な人物ではないので、こんなこと気にしなくてもいいのですが、いつも身を清くって、言い聞かせました。お手本になるべき人たちが、疑いをかけられるのですから、若者たちが迷ってしまうのも当然で、申し訳ないことと思います。悪いものをお手本にしたら、伸びるものも伸びなく、また自身もおかしくなってしまいますからね。優れたお手本はとっても大切です。