失敗なんてどってことない、そこから学ぶのだ

 31キロオーバーのスピード違反で捕まって、昨日、簡易裁判所反則金4万円を納めてきました。菅原の前の人は、6万円を払っていたし、後の人は20万円も払っていたので、なんだ自分なんて、たいしたことない方じゃないかと、自分で自分を慰めていました。
 人間だれでも過ちやミスはするものです。大切なことは、そこから何を学ぶかです。今回を通して、4万円に値する以上のことを学ぼうという姿勢で、警察や検事の方々と接してきました。4万円に値するかどうかは分かりませんが、以下の3点を学びました。
 まず第一に、そうか悪いことをすると、こうやって警察の取調室で事情聴取されて、調書が作成されるんだということを知りました。時代の寵児として一時期、絶頂に達していた人たちも、すっかりこけて、こうやって取り調べされているんだと分かりました。しなくてもいい経験だけどね。そして、あの取調室のいやな雰囲気にのまれることなく落ちて、言葉は少なめにしなければなりません。いつでも、どこでも、そうだけど、一旦しゃべっちゃったら、口から出しちゃったら、もうひっこめられないからね。
 次に、警察の方々って、いつもいつも悪い人間とばかり接しているので、その影響をそうとう受けていて、自分たちの気持ちも汚れているんだなと感じました。そりゃそうだよね、いつも綺麗なものと触れていれば綺麗になるし、いつも汚いものと触れていれば汚くなるのは当然だよね。
警察の方々が汚い仕事を引き受けてくれているおかげで、秩序が保たれていることにもっともっと感謝しなければと思いました。皇宮護衛官(皇居を専門に守る警察)の友人が、自分たちの寿命は短いと言っていました。警察って言うと、つい敵対視しがちですが、身を削って、世の中の掃除をしてくれている警察の方々にもっと感謝せねばと思います。
 そして、警察での取調べが終わると、次は検事の人からの聴取があります。警察では、単に事実がどうであったかが問われますが、この段階では、その事実を法と照らし合わせて、どう解釈するかに焦点が当てられます。スピード違反とは別にもう一つ、警察に法律違反を指摘された件がありましたが、菅原が法律の不備を理路整然と主張したら、この件は、取り下げられて、罪を問われないことになりました。法律といえども、人間の作ったものですから、絶対はありません。おかしなことは、おかしいとはっきりと主張しなければなりません
 うーん、これで4万円か。もう少し、もとを取らねば。これじゃあ、1万円のフルコースを4回食べたに匹敵する満足は得られていないな。まだまだ空腹。