自分の生き方を追求することは、とても大変だけど大きな意義がある

 大学時代の友人で集まる機会がありました。トヨタに勤めている一人の友人は、休日の夜にもかかわらずスーツを着てきました。聞くと彼は、外出用の服はスーツしか持っていないというのです。つまり、完全な会社人間です。スーツって楽なんだよね。3着くらいもっていれば、順番に着まわしていけばいいので、朝起きて今日は何を着ていこうかと考える必要がないのです。
 平日の山手線や飛行機は、いつ乗っても、中は真っ黒って感じです(休日はちょっとだけカラフルになるけどね)。どの人も、ダークスーツを着て、表情のない疲れ果てたような顔をドローンとさせています。これが日本の過酷なサラリーマン・サラリーウーマンの世界なんだなって思います。
 大人がこれだからね。子供に、のびのびと育てって言ったって無理があるよね。創造性が大切だって言ったって、言ってる側にないんだから、無理があるよね。
 青梅に住んでいる子供が私立中学を受験して合格し、池袋まで片道1時間半かけて毎日、中央線と山手線を乗り継いで通っているそうです。恐ろしいですね。通勤地獄は会社員だけかとおもっていたら、低年齢化が進んでいるようで、中学生にまで及んでいたのです。こんなことが、その子の将来の幸せに、どれほど影響するのでしょうか。
 子供から大人に至るまで、自分の信念を持って生きるのではなく、いつも、いつも大勢に添って生きている人が多いように感じます。だからこそ、常に自分の頭で考えて、自分の信念を持って行動する人には、大きなチャンスがあるんだと思います。