転石コケを生ぜず、やっぱ転がらないとね

 この春に、勤務先を変わりました。13年間勤めた職場で、いつの間にか溜まってしまった膨大な資料を整理していましたら、ある新聞の切抜きが目に留まりました。「職場は5年ごとに変えよう」という見出しです。これを切り抜いた時は、あまり気にも留めずに、とりあえず切り抜いておこうというぐらいの気持ちでした。
 いま、その記事になるほどと思います。「転石コケを生ぜず」、「流れない水は腐る」といいます。石を置いておくと、年月と共にコケが生えます。水は流れているから澄んでいるのであり、流れない水は腐って、いつのまにかボウフラが生息するようになります。
 環境を変えると、良い点、悪い点、どちらもですが、組織によって、こんなにも違うのかということが、はっきりと分かります。そして、そこから新しい発想が生まれてきます。一箇所にとどまっていたら、そこが居心地がよければよいほど、気づかないうちに骨抜きにされてしまうでしょう。居心地が悪ければ当たり前ですが、居心地がよければなおのこと、「転がる石」や「流れる水」にならなければいけないと実感しました。
 菅原の信条は、「生涯、挑戦」、「常歩無限」です。挑戦することをやめてしまった人生って、ドローンっと腐っちゃうよね。