生きてりゃ、なんとかなる

 昨日の新聞によりますと、自殺者が8年連続して3万人を超えており、昨年は32,552人だったとのこと。つまり昨年は、約16分に一人の命が、日本のどこかで消えていっているということになります。どんなにか辛く、悲しい思いで世を去らなければならなかったのだろうと思います。しかも40歳以下で増加傾向にあるそうで、なんともったいないことでしょう。少子化が進んで(やはり昨日の報道では、昨年の出生率は史上最低とのこと)、人口の減少が懸念されている時に、その上、自ら命を断つ人たちが増えているとは、非常に暗い気持ちになります。日本の社会が、ますます生きにくくなっているのでしょうか。
 しかし、どんなことがあっても死んではけません。一般的に日本人には信仰がないので、なんとなく「死んだ人は天国に行く」と思っているようですが、そんなことはないと思います。無念の思いや悲しい思いを残してこの世を去ったならば、どうして天国に行けるでしょうか。
 菅原もかつて5年間に渡る病気との闘いに精根尽き果て、もう駄目だなと人生をあきらめかけた時があります。精神的にも追い詰められて、十二指腸潰瘍で食欲もまったくなくなりました。息子を心配して白髪がどんどん増えていく両親をみるたびに、ただただ申し訳なく思いました。しかし、なんとかこれを乗り越えることが出来て、人生の得がたい最高の宝を得ることができました。病気で苦しむ人たちの心も、少しは分かるようになりました。
 また、結婚の話がうまくいかないことも数回あって(そして37歳でやっと結婚)、そのたびにやはり非常に切ない思いをしましたが、それらがあったので今の愛する妻と出会え、幸せな家庭をもたせていただくことができているのだと感謝しています。結婚をしない人たちが増えているようですが、自らを成長させる機会を自分で放棄しているのですから、なんともったいないのだろうと思います。結婚しないと決して分からない素晴らしい世界が人生にはあるからね。それを知らないで死んじゃったら、もったいないよね。
 逆境は次の飛躍への糧です。朝の来ない夜はありません。どんな嵐が来ても必ずお日様は輝きます。「生きてさえいれば、なんとかなる。」菅原は、今も自分にそう言い聞かせて、日々たくさんの失敗を繰り返し、恥をかき、後悔し、それでも新しい一歩を踏み出しています。