街中が雑音にあふれ、脳みそが破壊される

 3月に生まれたベイビーが満2ヶ月になり、少しずつ一緒に外出するようになりました。ベイビーは音に敏感なので、おかしな音楽が流れていると、とっても嫌がります。そうすると、街中でおかしな安っぽい意味のない音楽が流されていることに気づきます。あらゆるお店で、たいてい安っぽい音楽が流れています。これまでの暮らしでは、まったく気がつきませんでしたが、ベイビーのお陰で、違った視点から考えられるようになりました。
 店内はきれいで、センスもよく、美味しいラーメン屋さんに入りましたが、ここも流れている音楽がひどいということに気づきました(以前行った時には気がつきませんでしたが)。もちろん、熟睡していたベイビーはぐずり始めました。もう、この店には行きません。 
 こうして見回すと、トータルにセンスの良いお店って、とっても少ないことに気づきました。なんで、わざわざ安っぽい音楽をかけて、品を落としているのだろうと不思議です。それをなんとも思わない経営者のセンスは、おそらく一流ではないので、そういうお店の提供する品物やサービスも、一流ではないだろう容易に類推できます。
 こういう雑音にあふれている中で生活していると、無意識のうちに脳みそがやられているのではないでしょうか。それがすべてではないでしょうが、心が休まらず、切れやすくなっている一因になってはいないでしょうか。
 もう菅原は、二度と都会の中で暮らしたいとは思いません。秩父の田舎では、朝、たくさんの鳥たちのさえずりで目を覚まします。なんて素晴らしく有難いのだろうと、毎日自然に感謝がわきます。環境は無意識のうちに人に影響します。良い環境を選ぶことは、素晴らしい人生を拓いていくために必須です。かつて菅原は、新宿区の落合火葬場の近くに住んで、エライ目に合いました。原因不明の難病が発病し、以後5年間にわたって入退院を繰り返す羽目になりました(まあ住んだ場所だけが原因じゃないと思いますが)。
 今となっては余裕で振り返れますが、本当にもう冗談じゃない、真っ平ごめんって感じです。「都会=かっこいい、田舎=ださい」ってイメージは、はっきり間違っているといえるし、その反対こそが素晴らしいと今は感じています。もちろん価値観は人それぞれ。違って当たり前。皆が同じように考えて同じように行動したら、世の中成り立たなくなるからね。